WORKS PLUS 株式会社
2023年9月3日
「農業カフェ」大工工事
農業カフェも基礎工事が完了し、いよいよ柱や梁などのお家の主要な部分が組まれていきます。この工程を「建て方」といい、ここからは大工さんたちの出番となります。
◇ 大工工事
大工工事とは建物に木材の加工設備の取付や、木材の加工をします。
具体的には住宅の梁や柱などの構造部分を作り、資材の加工業務や建物の組立て業務などがあり、簡単に言うと木材を扱うものが大工工事になり、型枠工事や造作工事も大工工事の一種です。
◇ 型枠工事と造作工事
・ 型枠工事
型枠工事は鉄筋コンクリート造や鉄骨鉄筋コンクリートの建物の土台の木枠を作る工事です。
型枠工事は建物の基礎となる土台の型を作る工事で、この型が設計図通りにできていないと建物自体に影響を与えます。
完成した建物を後から修正するのは手間とコストがかかるため、型枠工事は正確さを求められます。
・ 造作工事
造作工事は建物内の仕上げ工事です。
主に床板や天井、建具、棚などの木製素材の工作物を加工・取り付けます。
内装工事と似ていますが、大工工事は内装の基礎となる部分を作り、一方で内装工事は出来上がった基礎に装飾をして仕上げていきます。
木材の材質によって硬さや収縮度合いが違うため、木材についての専門的な知識が必要です。
ちなみに、建て方から内装の手前までを総称して、木工事といいます。
建物の最上部まで建て方が進むと「棟上げ」と呼ばれ、骨組みが完成したことを祝って上棟式が行われます。
近年では工程の関係や費用の関係もあり上棟式を行わないケースも増えています。
上棟げが終わると、雨にも耐えられるようお家の屋根もあわせて作っていきます。この時点で、電気やコンセントの位置などを確認をするために、一度立ち会いを行なうケースが多いようです。
建物の骨組みが完成した後は、さらに大工さんたちによって、その他の柱や壁の下地、床などが作られていきます。まずは、大きな柱と柱の間に間柱(まばしら)と呼ばれる柱を入れて骨組みを補強していきます。さらに、筋交いを入れて骨組みの強度を増していきます。
他にも、窓台(まぐさ)とよばれる、窓を水平に保つための柱を入れたり、合板や構造金物といわれる金物を取り付けていきます。
建物の構造部分ができたところで、木工事の仕上げになります。
窓やサッシ、玄関が取り付けられ、日々の工事が終わると戸締まりもされるようになります。
また、床や壁に石膏ボードを貼り付ける前には、ところどころに下地となる木材が必要です。特に、エアコンや壁掛けテレビなど、強度が必要なところにはしっかりと下地になる木材を取り付けていきます。
ざっくりと大工工事についてご説明しましたが、次回はもう少し掘り下げてみたいと思います。